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とんこつラーメン
某チェーン店
680円
一口目からガツンとくるスープで、自然と水に手が伸びる。
たっぷりの化学調味料と、崩れるまで煮込んだ豚骨、鶏がら。
サービスの高菜と紅生姜を山と盛る。
高菜の油と紅生姜の汁がスープに溶け、何とも食欲をそそる絵に。
硬ゆでの細麺と紅生姜の相性が抜群。
スープを飲み干せば、しばらくは舌が麻痺し、余韻を楽しめる。
昔、ラーメン屋といえば、赤いテントだった。
他店との差別化を図ることもなく、床屋や薬局のようにどこの町にも、ただあった。
いまや、"ただのラーメン屋"というのが珍しく、どこも「特別感」を演出している。
外装には無垢の木材を使ってデコレーションを施し、店内に入ると、壁には長い説明文。
食べるまえにお腹いっぱいです。
目玉焼きも上手に焼けないようなやつが作っているのに。
自分が店主だったら、同じようにするのだろうけど、
特別でないものを特別だと言える、
こだわっていないものをこだわっていると言える、
平気で嘘をつける風潮が気に食わないのだ。
一方、客は客で舌がイカレており。
ラーメンを評価する時のお約束、
「見た目はこってりしてるけど、味はさっぱり。」
嘘をつけ。
濃い味好きのわたしでさえ、辟易することがあるのに。
カップ麺のスープの延長のような味がうけるらしい。
というわけで、わたしは10年前に「ラーメン好き」を引退した。