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人生で最高の3分間。
小学一年生時の原体験の話
萱野さんはとてもかわいいクラスのヒロイン。
ぼくも萱野さんが大好きだった。
服を脱がして触りたいっていつも思っていた。
だから、話しかけられると顔が真っ赤になり冷汗が出たのを覚えている。
ある日、クラスのみんなでかくれんぼをした。
萱野さんと2人で土管に隠れた。
いつもと違う僕と、いつもと違う萱野さん。
いつもは活発なのに、甘えるように話す。とてもかわいい。
「いつまでも見つからなければ、2人きりでいられるね。」
そう言われたのは、後から付いた記憶なのかも知れない。
そこで、夏に遠くへ引っ越すことを打ち明けられた。
絶対に誰にも内緒だという条件付きで。
翌日、さっそく男友達にバラした。
またたく間にクラス中に広まり、先生の耳にも入る。
親にも確認が入り、正式発表を余儀なくされた。
引越しは夏休み中だった。
萱野さんの家で催されたお別れ会に、ぼくは呼ばれなかった。
萱野さんと僕の仲を嫉妬した友達が、僕に届くはずの招待状を遺棄したからだ。
"浮き世の苦しみにうち負かされてはいけない。
どんなに悩ましいことでも、観察せよ、記憶せよ、記録せよ。"
/ Thomas Mann
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